コロナかと思ったら白血病でした。

2020年3月末、急性骨髄性白血病と診断されました。「生きている記録」として日記を闘病ブログにする事にしました。1日1日を大切に生きていきたいです。

10/13/2020 寝不足 day 41

移植入院55日目

 

大部屋初日から寝不足。同部屋の患者さんが排尿障害状態になってる為、看護師さんが30分置きに部屋に来る。さらには看護師さんでも無理な時は当直の先生が来る事になってるようで、夜中1時間以上掛けて処置を行なっていた。ジャージャー音がしてて同室の人達は眠れない。朝の検温で看護師に聞かれて全員寝不足だと答えてた。本人も気を使うだろうから個室に移動させてあげればいいのに。やっぱり大部屋生活は厳しいな。

 

9月の医療費の請求書が届いた。なんと丸々1ヶ月分で入院費も移植代も入って11万円だった。長年アメリカに住んでた身にすると信じられない金額だ。本当にこれだけでいいのだろうか。桁が違うのではないかと目を疑った。日本の医療費補助システムは本当にすごすぎる。アメリカの友人達に話したら誰もが驚くだろう。

 

私の入院している病院は、病状に合わせて無菌個室移動になるので個室代が掛からないのも大きい。他の病院は個室代が掛かるところもあるから、たまたま紹介された病院とはいえ、個室代が掛からず且つ改装して年数があまり経ってないのでとてもキレイな病棟で入院生活を送ることが出来てるのはとてもありがたい事だ。あとは病院食をもう少し頑張ってくれればな、と思う事は多いけどこれ以上の文句は言ってはいけない

 

そういえば昨日、デイルームでお湯を温めてた時、別の大部屋に入院中のIさんに話しかけられた。以前大部屋で一緒だった人だ。自家移植に向けて準備中という事でとても落ち込んでいた。病気と向き合えない、死にたくないと涙を流していて、私は強くてすごいと言われた。全然強くなんかない。多分気を抜いたら私だって同じ状態になる。ただ、彼女とは病気が違うので私には下手な事は言えない。彼女は長年付き合っていかないといけない病気だけど、私は移植に懸けて急速に進行する病気を何とかして食い止めなくてはいけなかった。生きるチャンスを得る為に選択の余地がなかったのだ。悲しんでる余裕もなかった。だからこそ、移植が出来て感謝してるし未だに今の自分が信じられない。彼女も今は病気と向き合うのは難しいかもしれないけど、生きのびるチャンスを得られた事がどれだけ貴重な事なのか、いつか少しでも感じる事が出来ますように。